記事概要

2018年5月、総務省は2017年の通信利用動向調査で、ネット利用機器はスマホが59.7%と、初めて日本でもPC(パソコン)を上回ったというデータを発表しました。これで、海外のシェアと同じように、日本国内でもスマホユーザー中心のネット社会になりました。企業のWEBサイトは、これまで以上に、より一層、スマホ対策が急務となります。今後のWEBサイト戦略も含め、企業のWEBサイト運営に必要なことをまとめました。

執筆者:後藤ようこ

この記事の目次

ネット利用において、スマホがPCを逆転

2018年5月、総務省は2017年の通信利用動向調査で、ネット利用機器はスマホが59.7%と、初めて日本でもPC(パソコン)を上回ったというデータを発表しました。海外のデータでは、すでにスマホ利用者がPCを上回っている事は発表されていましたが、日本の総務省の統計データでは初めての事です。また、年代別の利用者数を比較してみても、59歳までのすべての年齢層でスマホ利用者がPC利用者を上回っています。(平成29年通信利用動向調査より)

これらの事から、個人におけるネットの情報収集はPC以上にスマホを利用して行っている事が分かります。これまで、ビジネスの現場(商取引の現場)では、スマホでの情報収集は不便でありPCで閲覧することが当たり前という概念が定着しており、「スマホではビジネス上のネット閲覧は少ない」という事が定説でした。しかし、日本においてもスマホ利用が生活に密着しており、企業のWebサイトもスマホ対策を真剣に考えなければいけない時代に入りました。

Webサイトのスマホ対策とは

現在、企業のWebサイト制作におけるスマホ対策は進化しており、PC用のWebサイトとスマホ・タブレット用のWebサイトを兼用する『レスポンシブデザイン』という手法が主流になっています。一昔のように、モバイル用のサイト(スマホ・タブレット用)を単独で作成する必要がなくなりました。

『レスポンシブデザイン』とは、スマホやタブレットでサイトを閲覧すると、自動的にレイアウトが切り替わるプログラムで作られます。そのため、モバイル用サイトを作らなくても良いため、非常に効率的でコストカットにつながります。

レスポンシブデザイン

ここで勘違いしやすいのは、スマホ対応サイトとは、スマホでWebサイトを観た時にPCと同じ形で表示されるだけのサイトではないという事です。スマホ対応サイトとは、スマホでアクセスした時に、そのレイアウトを変え、文字や画像が大きくきちんと表示される事です。特別な対策をしなければ、スマホ対応にはなりません。

アクセスアップが難しい時代に突入!
より専門的で質の高いサイトしか評価されない。

今や、企業活動においてWebサイトは営業の屋台骨です。Webサイトは、新規顧客獲得にもリピーターフォローにも効果を発揮し、一度立ち上げれば、長い間、営業マンとして活躍してくれます。Webサイトが無かった時代、商取引における商圏は限られ、ビジネスチャンスを広げる事は困難でした。しかし今は、Googleの検索エンジンの進化により、インターネット空間でビジネスを繰り広げられるようになり、知名度の無い企業でも地方にある企業でも大きな企業と同じフィールドで勝負できるようになりました。

そんな中、多くの企業の新たな悩みは、如何に、Googleの検索エンジン結果に希望のキーワードで上位に表示されるかという点です。かつては、検索エンジン上位表示対策はSEO対策と呼ばれ、多くのSEO対策業者が、あの手この手でWebサイトのアクセスアップ対策を提案する時代がありました。

しかし、Googleの検索エンジンが進化し、小手先のSEO対策はほとんど無効になっています。さらに、検索ランキングは常に乱高下しており、少しでも手を抜くと、一気にランキングが下がります。現在、具体的なSEO対策は崩壊しており、地道なアクセスアップ対策をするしか対策はない時代へと突入しています。

アクセスアップにはスマホ対策は必須

2015年にGoogleは、『スマートフォンに対応されているWebサイトは、モバイル検索結果で優遇されやすくなるよう変更する』という指針を出しています。さらに、2016年では、全体の85%のWebサイトがスマホに対応しているとし、それまでスマホ対応されているサイトに出していた「スマホ対応されています」というラベルさえも外しました。つまり、スマホで検索されるWebサイトのほとんどはスマホに対応されていると言っても過言ではなく、逆に、スマホ対応されていないWebサイトは表示されにくくなっています。

アクセスアップには定期的なページの更新が必須

前にも述べたように、事実上、SEO対策(検索エンジン最適化対策)が崩壊した今、各企業のWebサイトのアクセスアップは、非常に難しく、プロのスキルが必要な時代に突入しています。何度も言いますが、小手先のSEO対策、一昔前の古いSEO対策は意味がないどころか、やりすぎるとペナルティを課せられるリスクもあります。まずは、最も新しいアクセスアップのノウハウを理解し、王道と呼ばれる手法で地道に行っていくしかありません。

その中でも、コンスタントなWebサイトコンテンツの追加・更新は効果があります。これまでは、特別な知識とスキルを持つ制作業者しか操作できなかったWebサイトを自分で更新し、記事の追加・更新を続けることが唯一のアクセスアップ対策につながります。
さらに、最新のGoogleは、素人の書いたブログよりも、プロのライターにより整理され、読みやすく文字数の多い記事を評価するようになりました。

Googleがアクセスアップで評価しているのは、よりキーワードに合致した豊富なコンテンツの質と量です。Googleの検索エンジンプログラム(AI)は、そこまで認識しています。

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